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ひび割れ予防

ひび割れ予防の提案

コンクリートのひび割れは、乾燥収縮、温度応力、急激な温度や湿度の変化によって体積収縮が何らかの理由で拘束された場合に発生します。また、建設後に、コンクリートの中性化、塩害損傷等による鉄筋腐食によるひびわれ、地震や地盤沈下によって構造ひび割れが発生します。これらのひびわれは、美観を損なうばかりでなく、用途上の機能低下、漏水、強いては構造物の部分的な崩壊に繋がります。

1.初期ひび割れの抑制に関する提案

コンクリートやモルタルに発生するひび割れは、その強度が発現する初期段階で、温度、水分の逸散、拘束の程度の差異および体積変化などの各種要因が複合することによって発生する応力が、セメント硬化体の引張強さより卓越する部分に発生します。ひび割れの発生が懸念される開口部廻り、隅角部および天端などの部分に、予め「太平洋ハイパーネット60」を配筋部に配置するか、または、伏せ込むことによって、ひび割れの発生を低減します。

ハイパーネット60施工状況

2.乾燥収縮ひび割れの抑制に関する提案

乾燥収縮ひびわれは、セメントと水の水和反応によって細孔構造が形成され、乾燥により細孔に含まれる水分の逸散によって生じる収縮変形と拘束よって発生します。乾燥収縮ひびわれの抑制方法として、コンクリート膨張材や乾燥収縮低減剤を「生コン製造時に混入する方法」と型枠を取り外した後に乾燥収縮剤を、速やかに「硬化コンクリート表面に塗布する方法」があります。

3.温度ひび割れ抑制に対する提案

コンクリート構造物の大型化および大量急速施工の増加に伴ない、セメントの水和熱による構造上の温度変化によって温度応力が、構造物にひび割れを発生させたり、あるいは構造物の設計において無視できない影響を与える場合がしばしば見受けられます。「太平洋ハイパーエクスパンM」をマスコンクリートに混和することにより、初期の水和熱を抑制し、更に温度降下時の収縮を膨張により緩やかに制御することができます。

4.自己収縮ひび割れ

自己収縮ひび割れの発生しやすい低結合材比のコンクリートに、「コンクリート用膨張材」および「乾燥収縮低減剤」を適用することによって、自己収縮ひび割れの発生を抑制します。

5.鉄筋腐食によるひび割れ

塩害および中性化に伴うコンクリート内部に発生する鉄筋腐食で、腐食膨張による初期のひび割れは、コンクリート表面に鉄筋に沿ったひび割れが発生する。このひび割れは塩害や中性化などの劣化要因や劣化メカニズムによってコンクリート内部の鉄筋が最終的には不動態被膜の破壊による鉄筋腐食の問題に帰着します。亜硝酸リチウムを使用すると、失われた不動態被膜を再生することができ鉄筋腐食を抑制することが出来ます。